top of page

毛筆で書く場合、
 

運筆の速度調整や筆の浮き沈みが大事です。
 

その為には安定したフォームが必要です。
 

背筋を伸ばして、
 

胸を張って書いている正しい姿勢と腕の構え方
 

をマスターしなければいつまでたっても、上達しません。
 

半紙に二文字程度なら、
 

一度墨を含ませれば、最後まで書けます。
 

途中で穂先を修正、
 

また墨を付け足したりするのは、
 

まだ運筆の基本が出来ていないという証拠です。

筆の穂に含まれた墨の量と書く速度、
 

筆の種類、紙の質、墨の粘り等色々な要因を
 

絡ませて、理に合った正しい運筆で書くことで、
 

生きた価値のある作品出来上がります。

手本や活字だけではムリ

 

先生が作品を書いている所を見る。
 

自分で実際に同じように書いてみて、

 

出来た作品を先生の作品と見比べて、
 

どこを修正すべきかを考えることで上達するものです。
 

その先生にめぐり逢えるかどうかで、

 

己の書の行く先は決まります。
 

残念ながら臨書は、手本にならないのが現実です。

誰でも経験していると思うのは、
 

書の稽古で何枚書いても同じに見える。
 

それはごく自然なことです。
 

書道は短期間にすぐに上達するものではありません。
 

根気よく稽古するしかないと思います。

書が上達するということは、山に登るようなものです。
 

しんどいけれども、高く登ると見晴らしはいいですよ!
 

しかも、焦ったら登山は危険ですが、

 

書道は上達が遅れるだけです。

書が上達するということは、

 

自分の悪い癖を直すということです。

私にとって書とは、なにか?

 

道(教育)であり生活(実用)です。

人の一生と同じように、
 

墨がたくさん筆に含まれている時は元気で、

 

少々無理な動きをしても筆先は元に戻ります

 

が、墨が無くなるに従って、無理は利かなくなり筆先も 元に

 

は戻りません。
 

この時に 筆先を硯で揃えたり、 墨を少し含ませて

 

書くと、不自然な作品が出来ます。

要領を覚えれば、

 

かなを書くのは、そんなに難しくは無いけど、
 

漢字の楷書は大変難しい。
 

何故なら、読めるからである。
 

誰が見ても、上手い下手が分かるゆえに難しい。
 

だから、殆どの書家は読める書作品を揮毫しない。

書とはなにか
 

書いている時が勝負
 

筆が紙に接触する事によって墨が降りていきます。
 

最初は速く墨が降りていき、
 

段々遅くなりやがて墨が無くなります。
 

当然、始めに書いた方は滲み、

 

後になるに従って擦れていきます。
 

だから、
 

書とは墨を塗っているのではなくて、

 

降ろしていっているのです。

普段毛筆で字を書くことが無い今の時代にこそ、


正しく美しい文字が書ける人は貴重な人であると思います。

bottom of page